安積国造神社の秋祭り 本一講顛末記 ーお祭りに向かってー
お祭りには、たくさんの人の力が要る。本番ではもちろんだが、事前準備がたくさんあり、ここにも人手が多いに必要である。何事もそうだが、段取り八分とはよく言ったもので、事前の準備がなければ祭りはまったく動かない。自画自賛になってしまうが、われら本一講ではここに抜かりが”あまり”ない、、、
祭りのスケジュール管理、人員の割り振り、予算案。これらがす〜っと出来て来る。この仕事はYMさんやKTくんがあっさりと作ってきてくれる。しかし、言葉ではあっさりと、、、だが、実際に作るとなったら、かなり大変であるのは想像に難くない。
7月、大町にある總産土(うぶすな)様のお祭りが行われる。われらは御神輿をお見送りするために町内の居酒屋に集い、来るべきわれらが安積国造神社の秋祭りについて話し合う。
そして、8月になると、まず役員会議を開き、主要スタッフが集まり今年の確認を行う。そこでそれらの書類の草案が提出され、役員で話し合う。問題無しと確認されると、9月の初旬に本一講と本一町会の合同会議が行われる。予算案などについて確認をし、町会からの承認をもらう。今年は、この三度の集いで役員人事などについて、多くの時間が割かれたわけだ・・・
この三会議が終わると、9月。俄然お祭りに向けての時間が加速する。
太鼓の練習場準備。そして練習が始まる。事務所の準備もある。様々な資材、食料の手配の打ち合わせもある。そして大きな力が要るのが蔵出しと呼ばれる作業である。蔵出しとは神輿や山車、そして旗場の作成である。神輿は一足先に倉庫から出され、町内にある東邦銀行郡山中町支店さんの店内に飾られる。ゆえに実質、本一講の蔵出しでは山車と旗場の準備ということになる。
倉庫は安積幼稚園内にある。早朝6時に集まって作業に励む。
蔵出しでは山車や旗場だけでなく、事務所内や婦人部が使う調理道具なども運び出す。
相当な量の荷物なのである。 大変なのだが、人員が10人以上いるので、進みも速い。
荷物、そして旗場の材料をトラックに載せる。山車班と旗場班に分かれ、それぞれ作業にあたる。われらの間では、山車班は知的な人物と見なされ、旗場班は知性よりも”とりあえずの力持ち”?がその作業にあたる。僕は毎年、旗場である。こう書くと、旗場は簡単に出来ちゃいそうに聞こえるかもしれないが、ウンニャウンニャ!! そんな事はないのである! 基礎の石をどう並べるか。そしてその後の組み立ても、はっきり言って頭も使うし、体も使う。キツい仕事なのだ。そして旗場は郡山で一番大きな旗場であるので、その御柱などは間違ったりしたら、けが人だけでは済まない。
これは御柱の間に立つ柱なのでまだ軽いのだ。太い柱は僕も写真なんかを撮ってる暇なんかないので、写真はないのだ! それにしても、鋭い目だなあ、、、時代劇スターみたい。YKくん!
柱が立った!!ここまで来ればあとは終ったも同然?
柱を固定するためどデカイ ボルトを挿入する。これがなかなか通らないので苦労する。
ボルトが通るまでみんなで柱を支える。もし倒れたりしたら、死人が出る可能性も、、、ひぇ〜
大きな木槌(かけや)も使って作業する。若連副会長 TKくん頑張る頑張る!
柱が出来たら、廻りの柵などを組む。
ほぼ完成の域に、、、楽勝〜! ?? 提灯担当Kちゃん。いつもニコニコ、笑顔が素敵!
こんなどでかい飾り彫刻も取り付けるのだ。彫刻は一本の樹から掘り出された贅沢な一品だ。
彫刻は二人掛かりじゃないと、とても持てない。
出来上がった旗場を見上げる、いよいよ祭りだ、という思いもひとしお、、、
出来上がり〜、しかし、のんびりする事なく、すぐに山車の方へ移動する、、、
山車はすでに出来上がっていた。さすが山車組である。
最終チェックを受ける本一講山車、一年ぶりの対面である。
山車の彫刻。これは郡山の山車の中で文句無しに一番の出来! いやいや、二本松にも引けは取らないぞ。 われらの誇りであり、宝物。
山車も出来たし、旗場も出来た。あとは事務所を開き、細かな準備をひとつひとつこなす。
そうそう、蔵出し、蔵入りの後、いつもお世話になっているのがこれ! ”升はん”の濃口ラーメン。これが美味いのだ〜!
子どもたちの太鼓の練習も最終日を迎え、、、
9月26日夜、太鼓の最終練習の終了を待って、最後の打ち合わせを行う。さあ、明日からお祭りだ!! とイキイキと行きたいところであるが、気分的には少しブル〜。なざならば、お祭りは事前準備が一番いいからだ。お祭りは楽しい。しかし同時に大変な事でもある。実際に僕なんかは子どもの頃のお祭りが一番好きだったかもしれない。大人になると色々とありすぎる。祭りは三日間。この三日間は超速いスピードに乗せられて、訳が分からないうちに終っている。あっという間だ。気がつけばもう終ってしまっている。その時の寂しい事淋しい事。だから僕は太鼓の練習が大好きだ。この時はいい。これからお祭りだ!という楽しみな時間。祭りの際には無我夢中だから、なおさらにスピードが速いものだ。あっという間に三日間。
さあ、いよいよ 本番だ!! 事務所の看板からも、しあわせを感じる。
つづく
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コメント
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kojiさんへ
支部長は事務所に座ってドーンとかまえてろ!などと翁たちに言われますが、体がむずむずして動きたくなっちゃいます、、、自分でもまあ、無理もない事だと思いますが。他の若連メンバーはしっかりと仕事をしてくれますから、助かります。本当に、、、僕はそんなに何もしてないんですよ〜。
祭り、今年一年の安泰を神に感謝する、、、こういう謙虚で純粋な気持ちを大切にしたいです、そして出来れば子どもたちに八百万の神々なんて事も教えたくなります、、、
てなんか爺臭いですかね〜。
投稿: mattoshi | 2009年10月 6日 (火) 01時08分
marunouchiさんへ
ありがとうございます。そうなんです、けっこう大変なんです。でもみんな、好きなんです、そして一人一人が持ち場を知ってるんです。だから、仕事的には上手く廻っているんです。支部長が変わっても、あんまり関係ないのが本当なんです。ハハハ、でも僕なりのマニフェストっつうやつ、設けてなにか変えたい。前進したい!と思っています。
お祭り、やっぱし大好きです!!
投稿: mattoshi | 2009年10月 5日 (月) 21時47分
てるてるぼうずさんへ
お疲れさまでした〜。今年は例年になくコラボ出来ましたようで、何よりでした。
僕もMのKさんに会いました。喧嘩の事も聞きました。まったく、、、って感じですね〜。
清水臺さんの事も話しました。細かい事はいいじゃん! って言っときました。
神事としての祭り、民の祭り、うまく両立させなきゃいけませんね。すこしづつ、すこしづつ、はめを外して、お祭りは盛大になるんです!いいんです! がんばりましょう!!
投稿: mattoshi | 2009年10月 5日 (月) 21時44分
HIDEさんへ
ありがとうございます。そうですそうです、うすいの近くの、ショッピングパークがわれらの根城なんです。まさに僕が生まれ育った地域があの辺です。
祭りはあっという間に終ってしまいまいました、、、 しかし、これから、笠抜きと呼ばれる若連反省会と、その後役員反省会が行われます。年が押し迫ると忘年会、まだ祭りを語りながら呑めます、、、それが嬉しい〜〜!!
あっそうそう、紅葉ツーリングや磐梯山登山もしなきゃいけません。秋も忙しいですね!
投稿: mattoshi | 2009年10月 5日 (月) 21時38分
華やかなお祭りの裏舞台には、スタッフの方々のこんなご苦労が沢山あるんですね。“mattoshiさん”支部長の大役ご苦労様です。
投稿: koji | 2009年10月 5日 (月) 21時17分
お祭りの影にはこのような苦労があるのですね。
それだからまたお祭りが楽しいのでしょうね\(^o^)/
投稿: marunouchi | 2009年10月 4日 (日) 22時21分
今晩は。
今日、二本松行ってきました。
そしたらMのk氏にばったり
なんか言われんのかと思ったら
案の定一言。でもそれどこれでないとの事
はははははっは
でもって最後に一言
僕がいなければ仕方がないが
僕がいたので確信犯はあれだと
決め付けられたようです。
はははははっは
いいんだ。
来年はどんな作戦で行くか
俺を首にしたバツです。
投稿: てるてるぼうず | 2009年10月 4日 (日) 22時09分
支部長がんば!!
祭りですね~
盛り上がりましょう!!
USUIの立体駐車場のところですね。
郡山に行くときは、よく止めています。
また、つづき楽しみですよ~
ENDLESS HIDE
投稿: HIDE | 2009年10月 4日 (日) 15時04分