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2009年11月12日 (木)

二本松の提灯は、かくも、、、

過ぎ去った話で恐縮であるが、時をひと月ほど戻りたいと思う。
 
 話の舞台は、二本松。そう、あの二本松のちょうちん祭りである。郡山のお祭りの原点とも言えるこの二本松のちょうちん祭りを見に行く事は、祭りが終わった僕にとって、エピローグ的な存在でもあり、大好きな時間なのである、、、
今年は趣向を変えて、最終日にお邪魔したいと思い、10月 6 日、夜の4号線を北上した、、、


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改めて書くと、二本松ちょうちん祭りは、その起源が1643年に遡ると言われており、なんと366年もの歴史を誇る由緒正しい祭りである。時代的には織田信長の時代と言ったほうがピンとくるだろう。
さて、この祭りはなんと言っても、10月4日、宵祭りに行われる出発式、そして7町合同曳き廻しにその視線が注がれる。7台の太鼓台が提灯をつけてそろって運行するのは初日、宵祭りだけであるし、出発式に行われる御神火祭、そして提灯への火入れの儀式も迫力満点で素晴らしいからである。まだ、ちょうちん祭りを見ていない方は、ここから見なきゃいけない、、、 と言えるくらいの素晴らしき世界である。

 しかし、今回僕が見に行ったのは、その逆、祭りの最後を見たくってわざわざ、6日の深夜に二本松入りしたのである。 市内に入ると、さすがに最終日の深夜は交通規制もなく車でどこでも行ける。まずは最初に 根崎 の太鼓台を発見。すかさず邪魔にならない道路脇にファンカを止め、取材開始!


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細い路地を往く太鼓台。暗闇の中にうごめく多くの若連たちが紅提灯に照らされ、ほのかに浮かぶ。


根崎の太鼓台。暗闇の中、紅提灯が幽玄に灯り、太鼓の音色が住宅街に響き渡る、、、


お囃子は、にぎやかな”しゃんぎり”から”角兵衛”に変わる。祭りの最後が近づいているその一瞬一瞬の時を慈しんでいるように感じる、、、 祭りはやっぱしいいなあ〜。最近歳のせいか涙腺が緩く、なんだか涙が出そうになる。
統制の取れた若連、息のあった太鼓台の運行、、、とってもかっこいい!


根崎をじっくり拝見させていただいたあとは、僕のお気に入り、本町太鼓台に密着するため、車を二本松神社付近に戻す。
本町は二本松の中で一番の繁華街にあり、また神社のお膝元である、宮本になる。毎年、二本松若連連合会の会長はここ、本町から輩出されるとの事。
僕は本町つながりで、なんだかこの本町に愛着があり、(実際には我ら本一講は、竹田町会の太鼓台の流れを汲むのであるが、、、) ついつい本町を見に来てしまう。


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旧国道から一本、東に入った路地に本町の太鼓台はいた。時刻は10時45分を過ぎている。驚くのはこんな時間でも子どもたちが一生懸命お祭りを続けている事である。小学生たちはほぼ全員が残り、かけ声よろしく、太鼓台の綱を引いている。この辺りの気合いの入り方は実にすごい! 郡山では考えられない光景だ、、、まったくもってかなわないなあ。子どもたちに聞いたところ、一番小さい子は小学3年生だそうな、、、素晴らしき祭りの世界はこうやって小さな子たちに確実に、そして強く受け継がれていく。この辺りは武家の街、二本松らしい。

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豪華な五段の提灯枠が前面に配され、その上に前後二段の構えになっているため、さらに立体的に、そして絢爛に魅せる二本松の太鼓台。杉なりがまた見事で、この上ないかっこよさである!


ええい! ここは写真でチマチマと紹介しているよりも、動画で見てほしい。それでは、本町太鼓台、密着取材テープ、とくとご覧あれ!!



時刻はもう11時近かったのにこの勢い。しゃんぎりの音が響き渡る。少し寂しく聞こえるのは、やはり最終日の夜だからか。

本町の太鼓台について撮影させていただいたわけだが、ここでひとつ二本松の祭りの素晴らしさを披露させていただきたい。それは、若連の品の良さ、客に対する対応の素晴らしさである。 僕も山車に関わる人間として、若連、太鼓台にギリギリまで近接して撮影しながらも絶対に邪魔にならないように最大限の注意を払っているが、本町の太鼓台の行く手の道路脇にファンカを止めていたシーンがあり、急いで移動しようとしたところ、先回りして進行の安全を確保している若連が声をかけてきた。
「申し訳ありません、太鼓台が来ますのでお車の移動をお願いいたします」と、それはもう爽やかに笑顔で挨拶してくれた。僕は二本松に何度も祭りを見に来ているが、今まで態度が悪い若連には、とんとお目にかかった事がない。みな、礼儀正しく丁寧に接してくれる。これはとっても重要な事で、勇ましさにかこつけて、観客を怒鳴りつけるような品のない祭りとは確実に一線を画している。この辺りも悠久に続く二本松藩の誇り高き、武士道を感じさせてくれる。天晴!二本松提灯祭りなのである。


さて、時は移ろい、午前0時をまわり、本町の太鼓台は大通りから左に入る細い坂道を上っていく。
坂の途中に小さな神社があり、そこを過ぎたところで太鼓台はその歩みを止めた。
しばらくの時間、時を愛おしむかのように、そこで太鼓が続く、、、


太鼓台には若連のほか、子どもたち、そして家族、見物客、総勢100人近くはいただろうか、暗闇の中でそれだけの人数がいるだけですごい、、、笛の音が寂しさを募らせる。


太鼓台の前に仁王立ちになっている男がいた、、、本町若連会長の阿部氏、、、じーっと太鼓台を見つめていたが、そばの若連に指示を出す。 「太鼓やめ!、いいか、いっつもとおんなじく、提灯消して枠はずせ。よけいな事すんなよ、提灯全部消せ、全部消せ! よけいなことすんなよ!」と語気を荒げる。よけいな事とは、、、 通常若連会長の任期は一年のみ。そして会長職を全うしたものは、それを花道に若連を引退するのだと言う。つまり、彼にとっては、今年が最後の祭りとなるのだ。ゆえに、二本松ではその年の最後の提灯の灯は、若連会長が消すものだと、そういうしきたりのようなものがあるらしいのだ。しかし、僕の眼前にいる阿部若連会長はそういう事が嫌いなのか、はたまた寂しさに耐えられないのか、その実は定かではないが、男らしく自分を抑えて指示を出す。


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提灯が揺れる、、、しかしこの光は、間もなく終わりを迎えようとしている。

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杉なりを高々と上げる。誇らしくそびえ立つその姿には崇高さが宿る。

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下の提灯から灯を落としていく、、、


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大勢の若連の手によって提灯枠が外される。


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周囲には寂しさとともに、祭りをやりきった男たちの情念が、湯気を立てそうなほど濃厚に立ち込める。

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杉なりだけの姿になった太鼓台。見事な彫刻と提灯、これはこれで絵になる。


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いよいよ杉なりも降ろされる。

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灯が消えていく、、、祭りの灯が、消えていく。


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残されたわずかな灯に群がる若連。


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やがて、最後の灯も消えた、、、


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黙々と片付けをする者、祭りの無事終了を互いに労うもの。そこにあるのは、祭りの情熱、安堵感、寂寞感、充実感、様々に去来する思いが交差しているのが感じられる、、、、、

ここで、一旦全員に集合の号令がかかり、本町の解散式が執り行われた。意外に呆気ないほどに解散式は簡潔に終わる。その後、若連会長はさすがに寂しいのか、仲間に抱きかかえられるようにして、小さな神社へと続く階段を登って消えていった。


小さな街の大きなお祭り。あらためてこの街の人々に敬意を表さずにはいられない。同じ福島に生まれ、二本松藩の宿場町と言う位置づけであった、近代史の郡山にもこの思いをさらに伝えたい。そういう思いを強く抱かさせる提灯祭り。また来年も見に来よう。絶対に、、、


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本町の若連の方に取材のお礼を言い、僕も帰途につく事にした。
帰りしな、7/11に立寄り、今年の”ほらどっこい”を買う。ついでに飲み物も購入し、店のレジで代金を支払っていると、一人の男性客が店の中に入ってきた。何気なくそちらに目をやると、見た事があるお顔である。そうそう、昨年に放送したダイドードリンコの日本の祭りと言う特別番組、二本松の提灯祭りで、密着取材を受けていた前の松岡若連の若連会長、Sさんそのものズバリ!!

おそるおそる話しかけ、しばしの間 談笑させていただく。
気軽に話に応じてくださったSさん、ほんとうにありがとうございました!

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若連会長は引退後、ただの人となるらしい、、、しかし、その目からは、祭りの時のあの眼力がビシバシと感じられた、、、


しばらくの間、祭りに直接は携われないらしい。しかし、そのうち、紋付袴姿で年寄りとしてデビューするようである。

わがまま言って写真を撮らせてもらった、、、改めて感謝である。

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祭りに気持ちが向かうのは、全世界共通である。
アマゾンやアフリカの未開の地であっても、先進諸国であっても、その思いは同じである、、、

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祭り」カテゴリの記事

コメント

kojiさんへ
いつもありがとうございます。
二本松はさすがです、、、まったくもって天晴と言う感じですね。
気迫と言うか、祭りに対する情熱、、、郡山は失いつつある気がしますから、爪のあかを煎じて呑ませたいところがあります。
こういうことを言うと、二本松のまねして! なんて言われる吾人がいるのですが、郡山は歴史上、二本松藩の宿場町なので、それでいいのだ〜!
です。あの情熱、見習いたいものです。

てるてるぼうずさんへ
こんばんは〜。kしとSa氏?ですか?? う〜〜ん?誰だろ??
今度遊びに行きます。そのとき教えてください。
僕が知らない話かも、、、 そういうことがあったという報告は聞いていないのですが??

“mattoshiさん”の視線から見た二本松の提灯祭り、わたしには決して気が付かないであろうことだらけ・・・。“支部長”の心意気がズンと伝わってくるレポートでした。

こんばんは。
今日、僕らの会合で本一講さんの若い方のkしとOBのSa氏と会い
祭りのことで少々話すことが出来ました。
そんななかうちの例の馬鹿が本一講さんに失礼が遭ったそうでどうもすみませんでした。
来年はきっちり断るつもりでいましたところ
これで決定的です。
平に。
OとMの件0の若連の方にも話を聞く事ができ一件落着したようです。

てるてるぼうずさんへ
難しい問題ですよね〜。締めすぎちゃだめだし、緩めすぎても、、、
我らは神様に感謝して楽しむ事、やはり、生きてる! って実感を持てなきゃいかんと思い、やってます。(楽しくない事も多いのですが、、、)

しかし、二本松は本当に凄いと思いますよ〜。とことんまでの祭り好きが多い、というのが羨ましいですね。うちの町会は祭り好きが多い方ですが、担当者会議なんかに出てみると、熱くない方々、多い気がします。
福島は山車連つくって、盛り上がってますよね。夏にもやっちゃうんですもん。(僕らも一度だけ、なかまち夢通りの開通式の時、3月だったと思います。に山車を出しましたが、みんな、喜ぶ喜ぶ!) なんだか、形にとらわれずに盛り上がってる姿はうらやましい限りです。

郡山もなにか、変えないと、チャレンジ 祭りフェスティバル じゃないけど、やはり変えなきゃ、、、まずは気構えからですね〜 笑

STYちゃんへ

まず最初に、納車の延期、残念だね〜。どうも自転車業界はこういう事が平気でおこる業界だよね。サトサイでも、この手の話はよく聞くよ。生産を一度に行ったり、複数の自転車メーカーの生産を中国や台湾、などの同じ工場で行っていたりするから、少しのずれが出ても、波及範囲は大きいのが大きな原因なのかもしれないね。まあ、こうなっちゃったら、大きい気持ちで待つしかないもんね。残念、、、


二本松、SYUちゃんにそういう過去があったとは、知らなんだ。
僕にとっては凄くつらい仕事だね。祭りが目の前で繰り広げられてんのに、見に行けないなんて、精神衛生上、耐えられないなあ。  笑
ずーっと、炭火で団子を焼いてたら、そりゃ火ぶくれにもなるね。
大変な仕事だ、、、 郡山女子大での行列は、SYUチャン目当てで集まってたんじゃないの〜?? ψ(`∇´)ψ

郡山のお祭りはビデオ撮りながらやってたから手ぶれでひどいものになっちゃったけど、二本松はじーっくりと撮影できたんでよかったよ〜。
二本松の心意気、ほんとに凄い! 少しでも多くの事を学ばせてもらいたいもんだと思います。郡山の祭りでもSYUちゃんが帰って来てくれる事、願ってますよ〜!!

行ってきたんですかぁ。
最終日はそれなりにすごいですね。
ぼくも今度は最終日見てみようかな。
中日の神輿渡御も見てみたいし。
それにしてもすごいパワーだ。
一晩中やってるんだから
それに比べ郡山はねぇ・・・・・・・・。
特に我が町内ときたらもう・・・・・・・・
やはりマットシさんの言う通り何とかせねば。
どうしたらいいんだろうか。
最近思うに、半纏の重さを知らない若者が多い
毎年神事はうんたらこんたらと口すっぱくなるまで説明しないとだらだらやるし。
もう面倒見切れないところまできているのも事実です。
見るに見かねて、きつく言えば爺さん連中に注意された事もあり(xx旧文化部長ですけど)
来年からは自分だけで楽しんだほうがいいのかも知れません。

二本松の提灯祭り、懐かしいねぇ〜

20年近く前になりますが、私が薄皮饅頭で有名なK屋さんに勤務していた頃、二本松店への応援部隊で、3年続けて通いました。

祭り期間中、お店の軒先で焼き団子を売る応援です。
串に刺さった団子を炭火で焼いて、醤油タレを付け、さらに焼くと香ばしい匂いが客を集めたものです・・・
ただ炭火の熱で指が火ぶくれして大変でした・・・

二本松店のおばあちゃんが賄いで「ざくざく煮」という料理を作ってくれたのですが、これが旨いのなんのって、超お気に入りになりました。

ただ団子焼くのが忙しくて、ゆっくり祭りを見物したことはなかったですね・・・

ちなみにこの焼き団子、昔は女子大の文化祭にも出店しまして、郡山のギャルを行列にしたこともあるんですよ〜

そうそう、FELTのバイク、納車は年越しになりました・・・

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